村田京子のホームページ – blog

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2月23日(日)に滋賀のびわ湖ホールにアメリカン・バレエ・シアターの『マノン』を家族で見に行ってきました。マノンはジュリー・ケント、デ・グリューはロベルト・ボッレの配役でした。幕間が2回で、約3時間の公演。原作のアベ・プレヴォーの『マノン・レスコー』の内容とは多少違っている(悪役が老貴族GMのみに集中していること、原作にはない高級娼婦の館のパーティーが付け加わっていること、最後に恋人二人がヌーヴェ・ロルレアンの植民地で逃げるところが砂漠から沼地に変更など)のは、仕方ないことでしょう。バレリーナの身の軽さと動きの優雅さには本当に感銘を受けました。マノンの兄役の

エルマン・コルネホも踊りの切れが良かったと思います(ただ、少し背が低いのが残念でしたが)。踊りとしては、デ・グリューの留守の間にマノンの兄の手引きでGMがやってきて、彼女を豪華な贈り物で誘惑する場面で、二人の男性が彼女を持ち上げ、足を取って舞台の端から端まで動かすところ。びわ湖ホールはびわ湖に面したいい所ですが、交通が不便で、17時開演で20時終演だと、夕食をとる店がなくて少し困りました(仕方がないので幕間にサンドイッチを食べて夕食としました)。フランスだと、劇場がはねてからレストランに行くのですが。。。

Written on 3月 4th, 2014

今年3月に卒業する卒論ゼミ生、川人さんと菊田さん、院生の井下さん、フランスからの留学生ボフォさんと5人で、2月21日(金)に「卒業お祝い」の食事会をしました。場所は、難波のクレープリー・アルションで、ガレットの専門店です。さすが、女の子の好きなクレープとガレットの店なので、店のほとんど女性客で、華やいだ雰囲気でした。まず、シードルで乾杯した後、メニューはカリフラワーのポタージュ、前菜(サラダとラタトゥイユのキッシュ)、ガレット・プロヴァンス(生ハム、モッツァレーラ、ラタトゥイユ入り)にデザートはクレープ・モンブラン(クレープ+アイスクリームの上にモンブラン風の飾りつけ)とフルーツティーのアルション・ブルー。どれもおいしく、フランスで食べたガレットを思い出しました。ボフォさんは南仏出身なので、少しなつかしい料理だったかもわかりません。卒論ゼミ生の二人は4月から新たな人生の門出で、社会に出てもがんばってもらいたいものです。

Written on 3月 4th, 2014

2月9日に神戸市立博物館の「ターナー展」に行ってきました。ターナーは18世紀後半からf19世紀前半を生きたイギリスの風景画家で、まず、イギリスの壮大な海の光景を描いています。イタリアに旅した時に描いたローマの光景は、ルネサンスの巨匠ラファエロが絵画の中に描かれる、幻想的な風景となっています(左図:《ヴァティカンから望むローマ、ラ・フォルナリーナを伴って回廊装飾のための絵を準備するラファエロ》)。ターナーは人物像は苦手、というよりもきちんと目鼻立ちが描きこまれていないのもあり、ぼんやりとした塊でしかない、という絵もあって、かえって面白かったです。また、バイロンの小説から題材を取った《チャイルド・ハロルドの巡行》(右下図)には、イタリアの楽園のような美しい自然が描かれています。ターナーの松の木は、夏目漱石の『坊ちゃん』にも言及のある、有名なものです。あと、印象に残ったのは、水浸しのヴェニスの街など、水が多く描かれていること。晩年になると、輪郭のない、混沌とした色のタッチで、印象派の先駆けと言われるゆえんでしょう(左下図:《海に沈む夕陽》)。ターナーは「水と光の画家」と言えると思います。

 

Written on 2月 11th, 2014

1月31日に、名古屋に仕事で行った帰り、名古屋駅から東海道線で2駅のところにある金山駅の近く、ボストン美術館に行ってきました。ちょうど葛飾北斎の浮世絵展を開催中で、ボストン美術館にしかなお北斎が出品され、「初来日も多数」ということでした。おなじみの《富嶽36景》から赤富士や、富士山を背景に、大海原に翻弄される小舟の描かれたダイナミックな《神奈川沖浪裏》もありましたが、その他にも花鳥シリーズがあり、その緻密で精巧なデッサンと色彩の美しさが印象に残りました。さらに屋敷を描いた版画では、西洋の遠近法が使われていて(少し不十分ですが)、北斎が西洋絵画に興味を抱いていたことがわかりました。また、北斎の娘、お栄(画号:応為)の作《三曲合奏図》が眼を引き、楽器に集中する女性たちの表情が生き生きと描かれていました。