村田京子のホームページ – blog

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がんこ毎年恒例の聴講生の皆さまとの親睦会、今回は「がんこ宝塚苑」で行われました。宝塚駅でも、宝塚歌劇に行く方とは反対側の通りにあり、歌劇には何度か行きましたが、こちら側には来たことがなく、また違ったsIMG_3751雰囲気の通りでした。駅から徒歩5分のところに、個人の元邸宅を買い上げたという「お屋敷レストラン」(左写真はパンフレットから)で、座敷の窓からは立派な日本庭園が広がっています。今回も大勢の方々が集まって下さいました。料理は前菜はピンクのお皿に載り、桜の小枝つき、お椀(写真右)もグリンピースのすりおろしで、色もきれいで本当に春の到来を感じさせるものでした。お造り、煮物、天ぷらのあと、「生ゆばしゃぶしゃぶ」では、まず、sIMG_3757豆乳を火で温めて生湯葉を掬ってポン酢で食べた後、ガリを入れてスプーsIMG_3755ンでかき混ぜるとたちまち「豆富」ができてそれも戴く、という二段階だてで面白かったです(こういった趣向は多分、外国人に喜ばれると思います)。ご飯も寿司飯に錦糸卵がかかっていて、3月らしい献立。外はあいにくの雨でしたが、皆さんと和気あいあいで、楽しいひと時を過ごすことができました(集合写真)。店の戸口には素敵な花(写真)が活けられていて、華やかな春の装いでした。また、次の機会に皆さまにお目にかかれるのを楽しみしています。幹事の藤尾さん、武市さん、ご苦労さまでした。

Written on 3月 23rd, 2018

ゴッホ展京都国立近代美術館で開催された「Van_Gogh_-_la_courtisaneゴッホ展 巡りゆく日本英泉の夢」を見に行ってきました(ポスター)。ゴッホとジャポニスムとの関係を探った展覧会で、展示は5つの構成(1.パリ 浮世絵との出会い、2.アルル 日本の夢、3.深まるジャポニスム、4.自然の中へ 遠ざかる日本の夢、5.日本人のファン・ゴッホ巡礼)となっていました。まず、浮世絵との出会い、ということでゴッホは広重や北斎、渓斎英泉などの浮世絵の構図(特に西洋の遠近法とは違う日本独自の平坦な空間表現)や鮮やかな色彩に影響を受け、模写もしています。その中でもとりわけ際立っているのがゴッホの《花魁》(右図)で、これは渓斎英泉の《雲龍打掛の花魁》(隣の図)を模写したものでゴッホ 種まく人す。英泉の花魁の打掛自体がものすごく派手ですが、それにも増してゴッホの花魁の内掛は鮮やかな色彩(緑、赤、茶、白、群青色)に覆われ、花魁の簪も青と群青色というキッチュとしか言いようのない色の組み合わせとなっています。浮世絵の花魁の繊細な眼鼻立ちもゴッホの手にかかると、歌舞伎役者動物の隈どりに近くなっています。一種のカリカチュアと言えるかもしれませんが、西洋人から見ると、花魁もこう見えるのでしょう。また、蓮の葉にはガマ蛙が乗っていますが、これも歌川芳丸の《新板虫尽》(図)からHiroshige_Pruneraie_à_Kameidoの引用だそうです(この絵はオランダのゴッホ美術館のコレクションで、ゴッホが所有していたそうです)。竹や鶴のモチーフも別の浮世絵からの引用だそうで、この絵はゴッホが抱く日本のイメージの総決算となっています。昨年、パリのオルセー美術館で見たゴッホの《種まく人》はバルビゾン派のミレーの《種まく人》の引用ですが、さらに画面中央を斜めに横断する梅の木は、広重の《名所江戸百景/亀戸梅屋敷》(図)を参照したそうです。しかし、背景の巨大な黄色の太陽が何ともゴッホらしい特異さを醸しだしています。また、南仏アルルはゴッホにとって憧れの日本のイメージとして捉えられ、オリーヴ園ゴッホは陽光溢れる風景画を多く描いています(ポスターの背景は《アイリスの咲くアルル風景》:手前の菖蒲のような花がアイリス、後景の黄色一色の花はきんぽうげ)。しかし、《オリーヴ園》(右図)では、くねくねと曲がっポプラ林の中の二人た幹や枝、緑の葉もうねるような筆致で描かれ、じっと見ていると目まいに襲われそうです。明るい日差しにも関わらず不穏な雰囲気の絵で、画家に忍びよる不安や恐怖が現れています。他にも、遠近法がおかしくて、部屋が歪んで見えるので有名な《寝室》や彼の自画像なども展示されていました。さらに、日本初公開の《ポプラ林の中の二人》(左図)では、ナビ派的な色彩や印象派的なタッチで描かれた雑木の葉、と様々な絵画様式が混在しています。しかも、画面中央奥の腕を組んだ二人の男女はその顔が描かれておらず、特に女性の方は衣装が草木と混じって透明にも見え、幻のように浮き上がって見える、不思議な絵となっています。美術展最後のコーナーでは佐伯祐三など日本の画家や文学者たちがゴッホの足跡を辿り、ゴッホに因んだ絵を描いていることの紹介や、ゴッホと親しかったガシェ医師の一族を彼らが訪れ、署名した芳名録などが展示されていました。会期の終わり頃に訪れたので、会場内は満員電車のようなすし詰め状態で、少し疲れましたが、ゴッホを堪能できたひと時でした。

Written on 3月 4th, 2018

sIMG_3716京都に出たついでに、ミシュラン1つ星のフレンチレストラsIMG_3717ン「レーヌ・デ・プレ」(京阪の神宮丸太町駅の近く)で夕食を取りました。Reine des présという店の名前は「草原の女王」という意味ですが、ハーブの一種にもあるそうです。なぜこの名前をつけたのかは、聞くのを忘れました。狭い路地にある10席くらいの小さな店で、夜、暗い中で探し出すのに苦労しました。中原シェフはパリの3つ星レストラン「アルページュ」でも修業されたとか(「アルページュ」はsIMG_3720パリでもなかなか予約が取れない人気店で、値段も一番高く、一人6万円は下らないとか)。今回はシェフのおsIMG_3719まかせ、ということでまずは「オマール海老、魚のスープ」(写真左)。京都ということもあり、お茶席で使うような器ででてきました。次が「師へのオマージュ」という卵の殻の上を取った中に、半熟卵とメイプルシロップを混ぜ合わせたもの(写真右)。「師」というのはこの料理を編み出した「アルページュ」のシェフのことで、この料理を出せるのは3軒の店しかないそうです。次のsIMG_3722「シェフの遊びゴコロ」は、帆立とカリフラワーの前菜。そして、このレストランのスぺシャリテ、「オマール海老のサラダ」(写真右)。生に近いオマール海老に、くるsIMG_3721みと蕪が載り、ヴィネグレットで味付けされていますが、海老の身がぷりぷりで新鮮そのものでした。魚料理(写真左)は平目をさっと焼いたものに、帆立のチップ、わかめとホウレンソウという日本風。肉料理は岡山の「美作産鹿の低温ロースト」(写真右)。鹿肉を低温で2時間くらいローストしたもので、低温で火入れするこsIMG_3724とで、水分が飛ばず柔らかい肉質が保たれていました。今流行の泡のソースがかかっています。ジビエ特有の堅さも臭みもなく、おいしく頂きました。次がクリスマスリースのsIMG_3723ような飾り付けの上に木苺のゼリーを薄いパリパリの生地ではさんだもの(写真)。さらにデザートはシルバーベル(洋梨の一種)のコンポートとカラメル、マスカルポーネチーズのデザート(写真右横)。そして紅茶は私は「カルダモンとショコラ」のハーブティー(写真)を選びましたが、分厚いガラスの素敵なカップに入ってでてきました!どれもシンプルな味付けですが、凝っていて楽しく、おいしいひと時でした。パンも木の箱の中に入っていて、暖められた石皿に載っているので暖かさがずっと保てるよう工夫されていて、遊び心が料理に一杯、詰まっていました。ただ、ワイン代が少し高くついてしまいました。

Written on 2月 5th, 2018

文学とリアリズム京大文学研究科の大学院生たちの立ち上げた「リアリズム文学研究会」主催のシンポジウム「19世紀文学とリアリズム―共時的文学現象に関する文化横断的研究―」を聞きに京大まで行ってきました(ポスター)。今回はフランス文学の専門家、小倉孝誠氏、ドイツ文学の専門家、磯崎康太郎氏、イタリア文学専門の村松真理子氏の3人の、それぞれの国の文学とリアリズムとの関連に関する発表で、大変興味深いものでした。まず、小倉氏が「リアリズム文学における知と視線―19世紀フランス小説にそくして」というタイトルの発表をされました。小倉氏はなぜ、19世紀フランスにおいてリアリズム小説が発展したのか、その原因を探った後、リアリズム文学の特徴(①現代の習俗を描く、②新たな社会集団の組み込み―民衆の生を語る、③歴史への関心―歴史小説の隆盛、④地理的な全体性―パリと地方の対比、⑤科学的、学問的な「知」の浸透、⑥描写の重要性)を体系づけて話をされ、非常に納得のいくものでした。とりわけ、19世紀前半はロマン主義とリアリズムが重なり合っていて、一つのリアリズムではなく、複数のリアリズムが存在している、というご指摘、なるほどと合点がいきました。次に磯崎氏の発表「「中心」と「周縁」との力学的関係―「リアリズム」と19世紀中葉のドイツ語圏文学」では、ドイツ語圏のリアリズム文学が他の国と比べてあまり「近代的でない」とされてきたこと、ドイツではむしろ18世紀のゲーテやシラーが有名で、リアリズム文学はロマン主義と自然主義の間の中間に位置するとされ、とりわけ「中心」の空洞化が見出せる、というところが非常に興味深い指摘でした。19世紀ドイツはいまだ、フランスのような中央集権国家となっておらず、パリのような「文化の中心」がないこともその特徴で、「村物語」がリアリズム文学で厚遇されたそうで、そう考えると、フランスでは理想主義者とみなされるジョルジュ・サンドが1848年の2月革命前後に書いた田園小説が「村物語」とある程度、重なるのではないか、と思えてきました。最後に村松氏の発表は、「ダンテの『神曲』におけるリアリズム詩論」というタイトルのもと、『神曲』において非現実の世界(彼岸)を描くのに比喩として使った、リアリズム的描写を分析したもので、①煉獄、地獄、天獄の地理的な場所の描写のために用いられる比喩、②人間の真理を表すために用いられる比喩、③ベアトリーチェをはじめとする登場人物や事物・現象の価値や意味を表すためにもちいられる比喩について、丁寧に説明されました。『神曲』でベアトリーチェが初めて「ダンテよ」と名指しをし、叱るせりふがある、というのが特に印象に残りました。3人のお話の後、イギリス文学、日本文学、美術(ドラクロワ)を専門とする人たちのコメントしが続き、それぞれのお話は面白かったのですが、大幅に時間オーバーのため(1時に始まり、この時点で6時半となって5時間半の長丁場となり、頭が少しぼーっとしてしまいました)、全体討論まで残ることができず、残念でした。ただ、こうした分野横断的な研究の試みは非常に有意義だと改めて思いました。大学院生たちも頑張っていて、文学離れの昨今ですが、文学研究にも新たな望みを見出した一日でした。

Written on 2月 5th, 2018

sIMG_3711先日、生駒市の北にあるフレンチレストラン「ル・ノール」にランsIMG_3712チを食べに行ってきました。カウンター10席の小さな店ですが、シェフはフランスで修業してきた方で、奥さまもソムリエ兼チーズの専門家とか。前菜は太刀魚とほたるイカ、水菜のサラダ(写真左)。次にカリフラワーのポタージュ(写真右)。このスープはルイ15世の愛妾デュ・バリー夫人の名前がついているとか。マリー・アントワネットがルイ16世のもとに嫁いだ時、彼女がデュ・バリー夫人とsIMG_3713反目したので有名です。デュ・バリー夫人は娼婦上がりの女性で、ハプスブルク家の皇女マリー・アントsIMG_3714ワネットにすれば「下賤の女」ということで、口を一切きかなかったのですが、プライドを傷つけられたデュ・バリー夫人がルイ15世に訴えて、アントワネットは無理やり声をかける羽目になったというもの。フランス革命が始まると、デュ・バリー夫人はいち早くイギリスに亡命しますが、残してきた宝石を取りにのこのこフランsIMG_3715スに戻ってきたため、逮捕されギロチンにかけられてしまいます。栄華を極めた二人の女性はどちらも悲劇的な最期を遂げたことになります。ポタージュ、こくがあって本当においしかったです。メインは鴨肉のオレンジソース煮を選びました(写真)。ハンガリー産の鴨肉ということですが、しっかりした肉質で臭みもなくオレンジソース(パプリカ、レンズ豆、じゃがいも、芽キャベツの付け合わせ)とまさにぴったりマッチしていました。シェフはジビエが好きなようで、ランチメニューには猪の肉、鴨肉、鶉肉などが並んでいました。ウズラは日本ではウズラの卵しか普通食べませんが、フランスでは御馳走の一つで、ペロー童話で「長靴をはいた猫」が王様に献上するのもウズラとなっています。チーズの品ぞろえが豊富なので、チーズを三種類取りました(写真)。一つ目はブリーチーズに近い「ピエール・ロベール」、昨年行ったクレルモンフェランあたりで取れる「モン・ドール」(これは、レンジで少し温めて、中がとろりととろけ出していて、すごくおいしかったです)。三つ目はヤギのチーズ、ボンド・ド・ソローニュ。これも非常においしかったです!もちろん、赤ワインと一緒に頂きました。デザートはアールグレイのシフォンケーキとマロンクリーム、ゴマのブラマンジェと奈良産の苺(写真)。どれもおいしく頂きました。デザートとチーズの皿はリモージュ焼だそうで、なかなか素晴らしいものでした。小雪のちらつく寒い日でしたが、お腹も心も温まったひと時でした。

Written on 2月 2nd, 2018

狂言先日、大阪サンケイホールで行われた「万作萬斎 新春狂言」を見に行ってきました(ポスター)。まず、謡始で萬斎の息子2人の小舞の後、萬斎がレクチャートークとして、今年の演目の説明を洒脱な口調でしてくれました。今年は戌年ということで、それに因んで犬が登場する演目を選んだそうで、二つ目の「政頼」はこれまであまり演じられてこなかった珍しい演目とのこと。まずは「二人大名」。野遊びに出かけた二人の大名が、通りがかりの者を脅かして太刀持ちのお供に仕立てる。しかし太刀を持たされた男は逆に、刀を振りかざして大名を脅し、二人の小刀や上着(素袍)を取り上げ、烏帽子を鶏冠に見立てて鶏の蹴り合いの真似をさせたり、犬の噛み合いをさせたり、起き上がり小法師の真似をさせたりして興じる、というもの。権力関係が逆転するところに狂言の面白みがあるわけですが、特に、衣服などを取り上げられる度に、刀を眼の前にかざされた大名たちが「危ない、危ない」と声を揃えて言うところは笑いが止まりませんでした。また起き上がり小法師の場面も体を左右に揺らした後、くるりと一回転するあたりが面白みがありました。この従者を演じたのが万作でしたが、小柄ながら足の運び、腰の据わり方がさすが「人間国宝」と言われるだけのものがありました。もう一つの「政頼」は、地獄の話で、仏教が栄えて極楽に行く人間が増えて地獄が不景気になり、閻魔大王じきじきに六道の辻まで亡者を迎えに行く、という話。そこにやって来たのが「政頼」という鷹匠で、殺生の罪で地獄に連れて行こうとする閻魔大王に対して、政頼は殺生をしたのは鷹で、自分には罪がないと言い開きをし、鷹狩の説明をします。鷹狩に興味を持った大王が鷹狩の真似ごとをすることになり、そこには着ぐるみの犬が登場する、というもの。鷹匠役が萬斎で、巧みに鷹を飛ばす早業が見ものでした。あっという間の2時間余りでしたが、一つ残念なのはもう少し萬斎のケレン味の効いた動きを見てみたかったと思います。

Written on 2月 2nd, 2018

sIMG_3701sIMG_3702お正月は、家族3人で暮に作った簡単なおせち料理を食べました(写真2枚)。あとは黒豆となます、お雑煮。正月3が日は寝正月(3日はさすがに体を動かしにジムで軽くエアロ)。正月が明けてからは、昨年と同様に「浪漫」にランチを食べに行ってきました。「浪漫」でも1月は正月にちなんだ料理が出ます。まずは蕪蒸し(写真左:蕪と甘鯛に蕗のとう)。sIMG_3705甘鯛は京都では「グジ」と呼ばれていますが、魚屋にはめったに出てsIMG_3703いません(料亭の方に行くのでしょう)。次が炭でゆっくり焼いた餅にカラスミを挟んだもの(カラスミも自家製で、柔らかいものでした)。お椀(写真右)は鱧のすり身と八条水菜を合わせたものを蒸して、澄まし汁に入れたもので、水菜の歯ごたえも良く、鰹と昆布でとった出汁も絶品でした!八寸がお正月料理(写真)。大きな牛蒡は中をくりぬいてゆでたもの。レンコン、sIMG_3706丸く切った金時人参、田作り、黒豆、あんぽ柿、数の子は昔ながsIMG_3707らの干したものを数日かけて戻したもので、柔らかい歯ごたえ。鰊の昆布巻きも、昆布が柔らかくて噛むとすぐ切れてお年寄りも心配なく食べれるものでした。絶品が、すっぽん味噌を挟んだくわいで、これまで食べたことのない味わいでした。次が赤甘鯛(写真)の炭火焼で、鱗ごと食べれる、というもの。大将手打ちの10割そばを頂いたあと、麦とろ(写真)は自然薯を下ろしたもので、正月3日に食べる習わしとか。デザートも同じく自然薯を使った上用饅頭(写真)。大sIMG_3709将の話では、和菓子屋で売っている上用饅頭はふくらし粉sIMG_3710などを使った白いもので、昔ながらの自然薯を使うところは少ないとか。今回も、見た目よりも質を大事にする丁寧な料理を頂き、皆満足して帰りました。

Written on 1月 10th, 2018

IMG_3685木津市役所の向いにあるイタリアレストラン「リストランテ ナカモト」sIMG_3686に先日、ランチに行ってきました。木津という結構、辺鄙なところにあるにも関わらず、店の前にプレートやメニュー表がなく、前を通ってもレストランだとは全く気付かないという、つまり「一見さんお断り」感が明確な店となっています。店内はテーブル席が幾つかと個室だけで、今回は個室に案内してもらいました。まずは、「始まり」(アミューズ・グール)ということで、かぼちゃのムースに牛蒡のフリット(写真左)をロンsIMG_3687ヴァルディア地方のスパークリングワインと一緒に頂きました。次が「季節のお野菜」(写真右)ということで、30種類の盛sIMG_3688りだくさんな地元の野菜にリコッタチーズ、オリーブオイルのムースが載っていました。これだけで食べ応え十分!黒い粒は「土」を表す黒オリーヴ。次に「サワラ、秋田さんの山城ネギ」(写真左下)。サワラのフリットでパリパリの歯ごたえがありました。「香住から届く、セコガニ」は別料金でしたが、試しに二人で一人前を頼んでみました(写真右下)。頼んで大正解で、sIMG_3689ボイルしたセコガニは新鮮で、フィリピンのフルーツオイルとヴィネガーを合わせたソースをかけて頂きますが、ソースとの相性もぴったりでした。次はバベッテ(白のsIMG_3691パスタ)と、アマゾンのカカオを練り込んだ「黒いアンニョロッティ」(黒のパスタ)。写真左は茹でる前のパスタで、特に「アンニョロッティ」(写真右)が絶品で、中にチーズが入っていて、口の中で溶けるようでした。肉料理は「堺から届く、田中さんの豚」ということで、豚肉のローストにトリュフが載った贅沢な一品sIMG_3692(写真)。デザートは青リンゴのババ、マカロンなど(写真)で、ルイボスティ(オレンジとショコラの香りの紅茶)と一緒に頂きましたが、デザートを全部食べきれないほど、満腹となりました。どの料理も非常に凝っていてsIMG_3694、非常に丁寧に調理されており、見た目も美しく満足のいくものでした。

Written on 12月 28th, 2017

100会誌関西バルザック研究会が1985年に発足してから今年の8月で、100回目となることを記念して、研究会の重鎮、柏木隆雄先生の主導のもと、記念誌を発行することになりました(表紙の写真)。表紙のバルザックの絵は、亡き九野民也先生がバルザック生誕200周年を記念して描かれたバルザックの肖像画です。九野先生の他にも、研究会を立ち上げた道宗照夫先生や中堂恒朗先生もすでに亡くなられ、32年という月日の重さが感じられます。私は会の発足の一年後に研究会に入りましたが、その時はまだ大学院博士課程に籍を置いていて、研究者の卵に過ぎませんでした。それ以来、研究のノウハウや新しい研究動向、研究発表の仕方などいろいろ教えてもらいました。記念誌の寄稿者には東京バルザック研究会を代表して私市保彦先生、大矢タカヤス先生、さらに13名の研究会のメンバーが名を連ね、研究会の思い出や関西を訪れたフランス人研究者との交流などをエセーの形で掲載しています。驚くべきは、第1回から第100回までの記録(発表者、発表タイトル、日時など)がきちんと残っていて、それを記録としてまとめることができたことです。これも、代々の世話人の方々の尽力のおかげでしょう。私もアルバsIMG_7886ムをあちこちひっくり返して、sIMG_3695研究会と関わりのある写真を探し出し、掲載することができました。しかし、国際シンポジウムを除いては、研究会の光景を写真に撮っていないので、宴会場面ばかりの写真となっているのも、関西バルザック研究会の特色かもわかりません。先日の12月の研究会でも懇親会は、女性学講演会の懇親会と同じ「びすとろぽたじぇ」で盛大に行いました。写真は、食事の前に挨拶される柏木先生、料理を準備する肥田シェフたちsIMG_3698。今回の料理で絶品だったのは、「豚肉の黒ビール煮」(写真)。柔らかく煮た豚肉はsIMG_3699舌がとろけるほどおいしかったです。「デザートの盛り合わせ」はチョコレートのテリーヌが濃厚な味でしたが、何と言っても、クリスマスにちなんだ「シュトーレン」(写真)でしょう。

関西バルザック研究会は、何か催し事がある時にはたちまち、協力体制が出来上がるという団結力が一番の誇りです。今後、さらに研究会が飛躍していくことを願っています。

Written on 12月 26th, 2017

sIMG_367112月16日の女性学講演会の後、玉出のフレンチレストランsIMG_3673「びすとろぽたじぇ」で、懇親会を行いました。参加者は18名で、中には15年ぶりに顔を見せて下さった方や、卒業生が4年ぶりに来てくれ(写真:菊田さんと川人さん)たり、本当になつかしい限りでした。日本でもヌーヴェル・キュイジーヌで一躍有名になったポール・ボギューズに若い頃師事したという、肥田シェフが腕を振るってくれました。今回のメニューはパンプキンスープ(写真):パンプキンに生クリームがsIMG_3674入ったすごくこくのあるおいしいスープでした。次がsIMG_3675前菜盛り合わせ(写真:パテカンパーニュ、リエットのカナッペ、自家製ロースハム、キャロットラぺ、根セロリ、鰯のマリネ)。鰯は白ワインと酢につけたそうで、生臭さが全くないものでした。人参のすりおろしもいい味が出ていました。メインは2品。まず「鱈と帆立のムースパイ包み焼き、ソース・ショソン」(写真)。鱈と帆立のムースは口触りもふんわりと柔らかく、それをパリっとしたパイで包んでsIMG_3676いて絶品。ソースは卵黄を乳濁化させたベアルネーズソースにトマトピューレが入ったショロンsIMG_3684・ソースで濃厚な味でした。もう一品は「鶏肉のバロティーヌ ソース・アメリケーヌ」(写真)。ひき肉を鶏肉で円筒形に巻き込んだもので、蟹類の入ったソースがかけられています。パスタはホウレンソウのパスタ。このあたりでお腹一杯となり、パスタ、バロティーヌは全部は食べられず。しかし、デザートは別腹で「盛り合わせ」(写真)はしっかり頂きました。チョコsIMG_3678ケーキがすごく濃厚でした!お店の構造上、二つのグsIMG_3682ループに分かれての食事会(写真2枚)でしたが、おいしい食事に楽しい会話の二つを十分に楽しめた一日でした。

Written on 12月 17th, 2017

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