村田京子のホームページ – blog

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3月28日に、授業公開講座の聴講生の皆さんと、あべのハルカス近くのイタリアレストランでお食事会をしました。総勢20名あまりで、イタリアレストラン「クッチーナ ベッリーノ」で昼食を食べましたが、レストランはヨーロッパのビストロ風のこじんまりした店内で、お料理もおいしかったです(春らしく、春キャベツと桜エビのぺペロンチーノもおいしく、クリスピー生地のピザもゴルゴンゾーラ・チーズの香りがたっぷり!牛ほほ肉のワイン煮込みは人によって好き好きですが、私はおいしかったです:写真左下)。食事の後、少しお茶をし、あべのハルカス美術館の「東大寺展」の切符を頂いたので、有志の方々と展覧会も見てきました。東大寺に伝わる「誕生釈迦仏立像」や、12神将像、重源や鑑真像、快慶作の地蔵菩薩像など、普段は見れない宝物を見ることができました。美術館はハルカスの16階にあり、テラスに出ると、天王寺公園や大阪の町が一望できます。40階の展望台は、長蛇の列ができていました。雲ひとつない快晴で、桜の花も7分咲きとなり、来週末には満開の桜が楽しめそうです。聴講生の皆さんのおかげで、本当に楽しいひと時を過ごすことができました!(幹事の大住さん、ご苦労様でした)

Written on 3月 30th, 2014

3月22日に東京文化会館に、パリ・オペラ座バレエ団の「椿姫」公演に行ってきました。「椿姫」ことマルグリット役はオレリー・デュポン、恋人のアルマン役はエルヴェ・モローで、ショパンの曲を使ったものでした。特に第二幕はピアノ演奏のみでショパンの華麗な音色(「華麗なるワルツ」など)に合わせて時には軽やかに、時には哀調を込めてしっとりと踊るシーンが心に残りました。「雨だれ」や「別れの曲」などおなじみの曲が『椿姫』のシーンにぴったりマッチする形で使われていることに感銘を受け、ピアノコンサートとバレエ公演が重なったような幸福感を味わうことができました。また、劇中劇で「マノン・レスコー」の踊りがあり、マノンとマルグリット、アルマンとデ・グリューの運命が重なることがうまく暗示されていたと思います(特に、マルグリットが死ぬ場面と、マノンが砂漠で死ぬ場面が幻想的な形で重ねられて演じられていました)。オレリー・デュポンのマルグリットは素晴らしく、最後はスタンディング・オベーションで、何度もカーテンコールがなされました。

Written on 3月 24th, 2014

3月22日に東京の森美術館にラファエル前派展を見に行ってきました。イギリスのテート美術館収蔵のラファエル前派の主だった画家たち(ロセッティ、ミレイ、バーン=ジョーンズ、モリスなど)の絵が一堂に会した展覧会で、その中でもやはりロセッティの《プロセルピナ》は、「宿命の女」の妖しい魅力を湛えていました。この絵のモデルは有名なジェーンですが、それに対して《ベアタ・ベアトリクス》はロセッティの恋人のシダルがモデルで、薄幸の女性というイメージが彼女にはつきまとっていました。同じく彼女がモデルとなった、ミレイの《オフィーリア》も、「宿命の女」とは対極にある「男の犠牲となる女」のイメージとなっています。風景画も展示されていましたが、ラファエル前派は、シェークスピアやダンテ、アーサー王伝説、神話など文学を題材とする詩的な雰囲気を漂わしているのが一番の特徴だと改めて思いました。

10時の開館直後に美術館に行きましたが、祭日ということもあって、切符売り場は朝から長蛇の列で、ラファエル前派の人気ぶりがうかがわれました。それにしても、東京は上野の美術館群や六本木ヒルズなど、あちこちに美術館があって、いろいろな展覧会が開かれているのに、大阪まではなかなか来ず、大阪の文化事業の貧困は嘆かわしい限りです。

Written on 3月 24th, 2014

2月23日(日)に滋賀のびわ湖ホールにアメリカン・バレエ・シアターの『マノン』を家族で見に行ってきました。マノンはジュリー・ケント、デ・グリューはロベルト・ボッレの配役でした。幕間が2回で、約3時間の公演。原作のアベ・プレヴォーの『マノン・レスコー』の内容とは多少違っている(悪役が老貴族GMのみに集中していること、原作にはない高級娼婦の館のパーティーが付け加わっていること、最後に恋人二人がヌーヴェ・ロルレアンの植民地で逃げるところが砂漠から沼地に変更など)のは、仕方ないことでしょう。バレリーナの身の軽さと動きの優雅さには本当に感銘を受けました。マノンの兄役の

エルマン・コルネホも踊りの切れが良かったと思います(ただ、少し背が低いのが残念でしたが)。踊りとしては、デ・グリューの留守の間にマノンの兄の手引きでGMがやってきて、彼女を豪華な贈り物で誘惑する場面で、二人の男性が彼女を持ち上げ、足を取って舞台の端から端まで動かすところ。びわ湖ホールはびわ湖に面したいい所ですが、交通が不便で、17時開演で20時終演だと、夕食をとる店がなくて少し困りました(仕方がないので幕間にサンドイッチを食べて夕食としました)。フランスだと、劇場がはねてからレストランに行くのですが。。。

Written on 3月 4th, 2014

今年3月に卒業する卒論ゼミ生、川人さんと菊田さん、院生の井下さん、フランスからの留学生ボフォさんと5人で、2月21日(金)に「卒業お祝い」の食事会をしました。場所は、難波のクレープリー・アルションで、ガレットの専門店です。さすが、女の子の好きなクレープとガレットの店なので、店のほとんど女性客で、華やいだ雰囲気でした。まず、シードルで乾杯した後、メニューはカリフラワーのポタージュ、前菜(サラダとラタトゥイユのキッシュ)、ガレット・プロヴァンス(生ハム、モッツァレーラ、ラタトゥイユ入り)にデザートはクレープ・モンブラン(クレープ+アイスクリームの上にモンブラン風の飾りつけ)とフルーツティーのアルション・ブルー。どれもおいしく、フランスで食べたガレットを思い出しました。ボフォさんは南仏出身なので、少しなつかしい料理だったかもわかりません。卒論ゼミ生の二人は4月から新たな人生の門出で、社会に出てもがんばってもらいたいものです。

Written on 3月 4th, 2014

2月9日に神戸市立博物館の「ターナー展」に行ってきました。ターナーは18世紀後半からf19世紀前半を生きたイギリスの風景画家で、まず、イギリスの壮大な海の光景を描いています。イタリアに旅した時に描いたローマの光景は、ルネサンスの巨匠ラファエロが絵画の中に描かれる、幻想的な風景となっています(左図:《ヴァティカンから望むローマ、ラ・フォルナリーナを伴って回廊装飾のための絵を準備するラファエロ》)。ターナーは人物像は苦手、というよりもきちんと目鼻立ちが描きこまれていないのもあり、ぼんやりとした塊でしかない、という絵もあって、かえって面白かったです。また、バイロンの小説から題材を取った《チャイルド・ハロルドの巡行》(右下図)には、イタリアの楽園のような美しい自然が描かれています。ターナーの松の木は、夏目漱石の『坊ちゃん』にも言及のある、有名なものです。あと、印象に残ったのは、水浸しのヴェニスの街など、水が多く描かれていること。晩年になると、輪郭のない、混沌とした色のタッチで、印象派の先駆けと言われるゆえんでしょう(左下図:《海に沈む夕陽》)。ターナーは「水と光の画家」と言えると思います。