村田京子のホームページ – 辻井伸行、ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団コンサート

辻井ピアニストの辻井伸行さんと、ヴァシリー・ペトレンコ指揮、ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団とのコンサートを大阪のフェスティヴァル・ホールに聴きに行ってきました(プログラムの表紙)。あいにくの大雨でしたが、リニューアルしたフェスティヴァル・ホールの会場は3階席まで満席という熱狂ぶりでした。この日の演目はラフマニノフの「パガニーニの主題による狂詩曲」、チャイコフスキーの「ピアノ協奏曲第1番」。ラフマニノフはロマンティックな曲調で有名な作曲家ですが、19世紀にヨーロッパで熱狂的に受け入れられた天才ヴァイオリニスト、パガニーニの曲をアレンジしたもので、超絶技巧でならしたパガニーニ(あまりに速い弓さばきで「悪魔に魂を売った」とまで言われた)の曲をピアノで弾く、という離れ業。辻井さんのピアノは楽団との共演ということもあってか、かなり強いタッチで弾いていて、情熱的でした。チャイコフスキーの曲も、出だしが誰でも知っているメロディーで、雄大な大河の流れを彷彿とさせます。辻井さんのピアノはここまででしたが、アンコールはドヴィッシーの「月の光」で、これは繊細なタッチの演奏でした。幕間の後、管弦楽団だけの演奏で、チャイコフスキーの「交響曲第4番」。指揮者のペトレンコはなかなかのイケメンで、タクトをある時は柔らかく使ったり、パートごとにタクトを真横に振って合図し、演奏を止める姿はなかなか格好良かったです。ペトレンコさんが辻井さんの腕をそっと持って、入退場を繰り返しましたが、背の高いペトレンコに比べて、辻井さんがかなり小柄で、こんな小柄な人から激しいタッチの曲が演じられるのは、やはり驚異的でした。

sIMG_3821コンサートの前に、フェスティバルホール37階の「フェット・ひらまつ」sIMG_3822でランチ。白一色の内装で、天井の高いレストランは明るさに満ちていましたが、あいにくの雨で窓ガラスが白く曇り、残念ながら下の景色ははほとんど見れませんでした。フランスでも評価されている平松シェフの料理だけsIMG_3826あり、どの一品も洗練された味で、見た目も美しいものでした。アミューズ・グールの「蛤の酒蒸し」の後、前菜のリゾットとオマール海老アメリケーヌ(写真 白い泡は海老の汁と白ワインを泡にしたもの、ヒイカ添え、緑色はバジルソース)が出ましたが、特にリゾットがおいしかったです。メインはマトウ鯛にオクラ、グリンピースとドライミニトマト、白いスープ状のはジャガイモのソース(写真)。これも春らしい盛り付けで、あっさりとした食感でした。デザートはラングドシャの皮で、クリームチーズ・アイスクリームを挟んだものに甘夏のジュレ(写真)。とてもも涼しげで初夏を思わせるものでした。

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