村田京子のホームページ – 第1回 「日米文学における女性」
「文学とジェンダー」シンポジウム(人間社会学部「文学とジェンダー」共同研究プロジェクト主催)
第1回 「日米文学における女性」
開催日: 2011年11月11日
場所 大阪府立大学中百舌鳥キャンパス
《案内》2011第1回「文学とジェンダー」ポスター
《開催報告》本シンポジウムでは、共同研究プロジェクトメンバーの青木賜鶴子准教授(日本文学専門)と滝野哲郎教授(アメリカ文学専門)が、日本文学およびアメリカ文学における女性像について、研究発表を行いました。まず、青木氏は平安時代文学でも、『源氏物語』に影響を与えた『伊勢物語』などの一節を読みながら、どのような女性が当時、理想とされたのか、それはどのような理由によるのか、「待つ女」と「けしからぬ女」というキーワードのもとに考察いたしました。滝野氏の発表は、南北戦争前のアメリカ南部社会のイメージと実態(特に奴隷制度)を明らかにした上で、女性が文学のなかでどのように描かれていたかを検証しました。取り上げる作品は、奴隷を使って大農園を経営する白人一家の妻メアリ・チェスナットの日記と、南部で奴隷として生まれ、後に北部に逃亡した元黒人奴隷ハリエット・ジェイコブズの手記で、それぞれの立場から奴隷制度を探るものでした。
それぞれ時代も立場も違いますが、日本文学とアメリカ文学における女性像を比較対照することで、その共通点と相違点が浮き彫りになり、さらに現代の日本における女性のあり方などを考える一つの機会になったと思います。(参加者43名)

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