村田京子のホームページ – 「モードとジェンダー」
「モードとジェンダー」
「19世紀フランス文学を服装やモードを通して読み解く」
奈良女子大学ジェンダー言語文化学プロジェクト 講演会
開催日: 2024年12月10日(火)13時~14時30分
場所 奈良女子大学 文学系S棟2階 S228
コーディネーター 高岡尚子 奈良女子大学教授
《案内》下記の通り、講演会(奈良女子大学言語文化学科主催)を開催いたします。

タイトル:「モードとジェンダー 19世紀フランス文学を服装とモードで読み解く」

講師:村田京子

日時:2924年12月10日(火)13時~14時半

場所:奈良女子大学 文学系S棟2階 S228

19世紀フランス文学において、服装は職業・生活・習慣・性格を表す記号となっています。本講演では、ゾラの『獲物の分け前』(「オートクチュールの祖」ウォルトをモデルにした人物が登場)を取り上げ、第二帝政期のフランス社会で「モードの女王」として君臨した女主人公の生き方をジェンダーの視点から探っていきます(詳細はポスター参照)。入場は無料で、申し込み不要ですので、関心のある方は是非ご参加ください。(https://koto.nara-wu.ac.jp/gender/

《報告》12月の少し冷たい空気ながら晴天に恵まれ(紅葉はまだ残っていました!)、無事講演会を終えることができました。予想をはるかに超える、75名の方が参加して下さいました(大学のジェンダーの授業の一環でもあったので、奈良女子大の学生さんと、一般の社会人の聴講生の方で、遠くからわざわざ参加して下さった方もいて、感謝!です。さらにオンライン受講生が15名)。講演では、パワーポイントファイルを使って、ゾラの『獲物の分け前』を主人公の服装に注目して分析しました。こうした分析を通して、オスマンのパリ改造における土地収用をめぐるサカール(女主人公ルネの夫)の画策や陰謀を背景にした小説において、彼を始めとする男たちに搾取されるルネの姿を浮き彫りにしました。1時間の講演の後には様々な視点からの質問がなされ、本当に有意義な一日となりました。若い学生さんとの接触も久しぶりで、とても刺激になりました(さらに後で、有志の皆さんと駅前の和菓子屋さんでおいしいお菓子を頂きながら、おしゃべりをしました)。

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