先日、京セラ美術館に「モネ 睡蓮のとき」展を見に行ってきました(ポスター)。今回は、モネがジヴェルニーの自宅の庭に作った睡蓮の池や、池に映し出される周囲の木々や空が光と一緒に映し出されている様子が描かれた絵が主に展示されていました。ジヴェルニーの庭には二度ほど行っ
たことがあり、オランジュリー美術館の白い壁全体に睡蓮の絵がずらっと並んでいる壮大なものも見たことがありますが、モネの絵はいつ見ても感動します。晩年になると、白内障のせいで絵の輪郭がぼやけて混沌としたものになりますが、それも抽象画としてとらえることができるかもわかりません。日本初公開という《藤》(右図)が晩年の絵なので、そ
れに多少当たるかもわかりません。《日本の橋》(左図)は、日本の太鼓橋を模して作られたものですが、朱色ではなく、緑色というのがモネらしいです。繁茂する木々の緑が池に映り、生気溢れるイメージでした。あと、お馴染みの緑ではなく赤が主調の絵もあり、少し意外でした。数はそれほどなかったですが、その分、ゆっくり見ることができました。