村田京子のホームページ – 第4期「フランス文化を学ぶ会」
第4期「フランス文化を学ぶ会」
バルザック『ラブイユーズ』を読む
開催日: 2024年9月18日(水)~
場所 中之島中央公会堂(B1階 第4会議室)
コーディネーター 武市福之、南千恵子
第4期「フランス文化を学ぶ会」を開催いたします。今回は、バルザックの『ラブイユーズ』を取り上げ、パリとフランスの地方都市イスーダンで繰り広げられる物語を読んでいきます。この小説には、ナポレオン軍の兵士として目覚ましい活躍をした後、ナポレオンの失脚によって身を持ち崩していくフィリップの悪役ぶりが描かれる一方、弟のジョゼフが偉大な画家になっていく過程(ジョゼフは、ロマン派の画家ドラクロワがモデルとなっています)や、地方に住む独身男(ジャン=ジャック)の生活も描かれています。その他にもタイトルとなった「ラブイユーズ」(挿絵)という美貌の女性が登場し、二人の兄弟の母親アガトの長男への偏愛ぶりが詳細に描かれるなど、様々な社会の側面があぶりだされています。歴史的観点だけではなく、現在の視点からもバルザックの小説をじっくり読んでいきたいと思っています。

日時:9月18日/25日、10月9日/23日、11月13日、12月25日、1月15日/22日/29日、2月12日

毎回水曜日、10時20分~11時50分(10回、会費7000円)

《報告》9月18日に無事、第1回の講座を終えました。9月の中旬になってもまだ真夏が続いているようで、外に出ると眩しい太陽の光と暑さで、ふらっとしそうです。その中、大勢の方が中之島公会堂に集まって下さいました。7月の公開講座以来の再会の方もいれば、2年ぶりの再会の方もいて、皆さまの元気な顔をみてうれしさも倍増しました。コロナ禍もほぼ過去のものとなり、海外旅行に出かける方もいて、皆さまの活発な動きも戻ってきたようです。今日の講座では、『ラブイユーズ』の時代背景や、タイトルの変遷など、物語の前置きの部分を見ていきました。これまで取り上げてきた作品(『ゴリオ爺さん』『あら皮』)は、パリを舞台にした物語でしたが、今回はイスーダンという地方都市を舞台にしたもので、地方がどのように描かれているのかを見ていきたいと思っています。

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