村田京子のホームページ – マティス

IMG_0001ニースでは、シャガール美術館とともに、マティス美術館も訪れました(パンフレット参照)。s-IMG_5620美術館の裏は円形闘技場になっていて、ちょうど青年たちがペタンク競技に熱中していました(建物の正面:右写真)。今回はMatisse Années 1930 à travers Cahiers d’Art(『カイエ・ダール』誌を通しての1930年代のマティス)というタイトルの特別展が開催され、美術雑誌『カイエ・ダール』に掲載したマティスのデッサンなどの紹介、およびマs-IMG_5613ティスが世界中を旅したその地図や日誌などが紹介されていました。マティスと言えば、単純化された直線や曲線によって描かれた色彩豊かな人物像や静物画、および切り絵で有名で、そのデザイン性(左写真)に改めて驚かされます。

また、ニースからバスで約1時間のヴァンスには、マティIMG_0002スの設計したロザリオ礼拝堂(パンフレット参照)があり、そこにも行ってきました。かつIMG_0003IMG_0004て彼を看病したシスター・ジャック=マリーのたっての願いにこたえて、77歳のマティスが病気がちにも拘わらず、3年の歳月を経て完成させた礼拝堂となっています。礼拝堂(左写真)のステンドグラスは、鮮やかな青、緑、黄色の3色で構成され、外は雨で薄暗いにも拘わらず、明るい陽光が射しているような印象を抱きました。洗水盤(写真)も一見そうとは見えないデザインでいかにもマティスらしいものでs-IMG_5644した。また、司祭がミサの時に着る祭服「カズラ」もマティスの斬新なデザイン(左写真)で、左側の祭服にはEspere Lucat(「永遠の光を希求する」という意味)という文字が書かれています。ロザリオ礼拝堂は、青い空の似合う南仏にぴったりの礼拝堂だと思います。

s-IMG_5674ニースの町の旧市街にはサレヤ広場がありますが、ここでは色鮮やかな花々やドライフラワーが並べられた花市(右写真)や、いろいろな食べ物(野菜、果物、パン、地元の菓子、香s-IMG_5676s-IMG_5681辛料など)(左写真)や陶器の可愛い器など、所せましと並べられた屋台が並んでいて、見るだけで楽しくなってしまいます。青い空に白い波の海岸も魅力的でしたが、砂浜ではなく石がごろごろあるので、泳ぐ人は裸足だと痛そうでした(ビーチサンダルが必携のようです)。埃っぽいパリとは違い、南仏のすがすがしい空気を吸って、気分も明るくなりました。

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