村田京子のホームページ – 聴講生の方々とランチ、サラ・ベルナール世界展

sIMG_1107先日、公開講座の聴講生の方々と大阪の阪急デパート上階のイタリアレストランで、ランチをご一緒しました。3月は結構、雨模様の日が続きましたが、当日は快晴で春の兆しが感じられる一日でした。今回は30名もの方が集まって下さり、久しぶりに再会する方もいて、本当に楽しいひと時でした。皆さん、旅行や趣味にと、積極的に携わり生き生きとしておられ、私も退職後は新しいことにチャレンジせねば、と思った次第です(写真はデパートの屋上にて)。阪急デパートは久しぶりに訪れましたが、13階にある「グランドカフェ シャンデリアテーブル」は、「明治~昭和の巨匠・伊東忠太による壁画、旧コンコースのシャンデリアを移設」、「アーチ型天井を再現したインテリア」(鳳凰や龍などの壁画)の広々とした空間のカフェで、ゆったりとお茶を楽しむことができます。また、デパート内の吹き抜けの舞台ではちょうど、フランスフェアということで「ベル・エポック」をテーマにしたパフォーマンス・ショーやフランス物品展が開かれていて多くの人々で賑わっていました。

ベルナール展ティアラ「阪急うめだギャラリー」で、「サラ・ベルナール世界展」(ポスター)が開催されていたので、ついでに見て帰りました。先日の堺市美術館の展示と多少、重なりましたが、ルネ・ラリックのガラス容器など、さらに展示品が増えていて見ごたえがありました。ポスターは、有名なミュシャのポスターで、これは『シラノ・ド・ベルジュラック』で有名なエドモン・ロスタンの戯曲『遠国の姫君』のポスターで、ベルナールはその姫君の役を演じました。その時、舞台で彼女が頭にかぶっていたのが、ミュシャが考案し、ラリックが作製した百合のティアラ(写真)で、その精巧な出来にうっとり見とれてしまいました。他にも宝石をちりばめた装飾品がたくさんありましたが、サラが身に着けていた宝石のベルトの長さが短く、ウェストの細さ(40センチ台?)に驚きの声が挙がっていました。ベルナールハムレットは男役もこなし、男装してハムレット(左図)を演じています。女性画家ルイーズ・アベマがサラの肖像画を何枚も描いていますが、逆にサラがルイーズの彫像を作製しているそうで、二人の親しい関係が浮き彫りになっています。サラ・ベルナールは演劇だけではなく、そのファッション、芸術で多くの人々を魅了し、ミュシャなどアール・ヌーヴォーの芸術家にも大きな影響を与えた女性でありました。19世紀後半はとりわけ写真の技術が発達し、名刺大の肖像写真が流通して、当時の人々はブロマイドとしてそれを買い、アルバムに収めて見ていたようです。セピア色の写真がレトロ感を醸し出していました。半日、聴講生の方々と一緒に食事と美術を楽しむことができました。幹事の南さん、梅村さん、いろいろお手数をおかけいたしました。

 

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