村田京子のホームページ – 「里山十帖」

フロント先日、友人たちと越後湯沢からタクシーラウンジで20分の山奥(大沢スキー場のある山が真正面にある)の「里山十帖」という宿に泊まってきました。この宿のコンセプトはHPによれば、「四季折々、さまざまな物語が展開される自然豊かな里山。豪雪に耐えてきた黒光りする梁と柱。古民家と共存する、世界を代表するデザイナーの家具。創造力と創作欲をかきたてる現代アート。そしてなにより、自然の力強さを感じる食……。里山十帖はお篭もり旅館でも、サービスを競うホテルでもありません。「Redefine Luxury」。私たちは体験と発見こそが、真の贅沢だと考えています」とのこと。温泉がついていますが、いわゆる温泉旅館ではなく、玄関に入ると眼に入るのは、黒くて太い大きな柱が頭上にはりめぐらされた天井の高い吹き抜け(写真左:フロント、椅子などの家具もお洒落でした!)で、フロント横の階段を上がるとラウンジになっていて、コーヒーや、夕食前のアペリティフ(特に梅酒をにごり酒につけたものがおいしかった!)を楽しめます(下の階の薪がくべられた暖炉の暖かい空気が上にあがって、ラウンジはぽかぽか)。部屋は和風ではなく、洋風(ベッド)sIMG_4093で、デザイナーズ・ルームのため、部屋によって内装が違うというsIMG_4095もの。ベランダには一人用の露天風呂もついています。大浴場はそれほど広くないのですが、露天風呂からは夜は星空(この日は残念ながら、月とかすかに星座が見えるくらいでした)、朝は日の出が見えます。料理に関して言えば、これもHPによれば、『早苗饗 −SANABURI−』と名付けられ、「伝統を大切にしながらも、ジャンルにとらわれない新しい饗応料理を目指し」、テーマは「大地の恵みを感じていただくこと」sIMG_4098「食材の力を感じていただくこと」。「料理を担当するのは「ミシュランガイド関西」で三ッ星を獲得している京都「吉泉sIMG_4099」で修業したチーフ・フードクリエイターと、スリランカでアーユルヴェーダを学んだヴィーガン料理に長けたシェフ。さらにクリエイティブ・ディレクターの岩佐十良のアイデアが融合」したもの。したがって、コースのほとんどが野菜か山菜の料理となっています。まず、前菜(写真左)は、イチジク、柿、八色椎茸。もみじの葉が秋を物語っています。次に「新潟の秋」(写sIMG_4103真右)。菊花、里芋、林檎、柿、あけび、新生姜が美しく載ってsIMG_4091います。3つ目は大きな「赤かぶ」(写真左)で、ふたをあけるとかぶのスープとなっています。4つ目は「佐渡」(写真右)。ワカメ、アジ、インカ(じゃがいも)など。5つ目が秋鮭に山のハーブが載ったもの(写真)。最後に「煌麦豚と山葡萄」(写真)。山葡萄を豚肉に載せて食べると、山葡萄のぷりぷりした食感も味わえて非常にマッチしていました。最後に土鍋で炊いた新米(コシヒカリ)を頂きました。お米は近くの田んぼで作った自家製、ハーブも作っていて(または三つsIMG_4111葉やクレソン、スイバなどは自生)、夕方、スタッフの方(写真)が近くを案内してくれ、私たちもハーブ摘みのお手伝いをしました(写真は、山道で見つけた小さな滝)。温泉は、無臭ですがしっとりした湯質で、肩凝りも少し取れたような気がします。日常生活を離れて、こうした山奥で過ごすことで、心身ともにデトックス効果があるのではないかと期待しています。

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