村田京子のホームページ – 「浪漫」(8月篇)

sIMG_3418恒例の「浪漫」へランチを取りに行ってきました。ちょうどお盆sIMG_3419の頃が桃がおいしい時期だそうで、まずは、桃のスープ(写真左:トリで出汁をとったスープ)。生クリームが入っていないのにすごく滑らかな舌触りで桃の甘さがほのかにする上品なスープでした。次に鱧寿司(写真右)。活きた鱧を使うそうで、皮を丁寧にはいでさっと火で炙るだけとか。骨切りもいつものように完璧で、ふわっと柔らかい感触(鱧は後ででてきた茶碗蒸sIMG_3420しにも細かく刻んだのが出てきました)。次は冬瓜の煮物(写真左下)。冬瓜は、スーパーなどで見る青いのではなく、茶色の大sIMG_3421きなものだそうで、じっくり煮込むと味がよくしみるそうです。八寸は8月は精進料理(写真右下)ということで、鰊、なす、ぜんまいの煮物、枝豆スープ、トウモロコシとさつまいもの天ぷら、花豆(菩薩豆とも呼ばれるとか)、赤ズイキ、満願寺唐辛子。どれも丁寧な調理(枝豆は豆の皮をむいてすり鉢でつぶしたり、干し鰊は何日も水sIMG_3422につけて戻すとか)で、店の大将の心意気が窺えるものでした。次に手打ちの更科そば(写真左)。更科そばは、そばの実のより内部にある、胚乳の中心部の粉を使った蕎麦の名称で、品のsIMG_3423ある白い麺で昔は高貴な人しか食べれなかった(「御膳そば」とも呼ばれる)そうです。生地が非常に薄いので伸ばすのが大変とか。ソバの香りはほとんどしませんが、非常に上品な味でした。茶碗蒸し(写真右)は鱧を切ったもsIMG_3424のと、鱧のスープを卵の上からかける、というもので通常の茶碗蒸しのイメージとは違っていました。ご飯はそば米の冷汁風(写真左)で、鮎を小さく切ったものときゅうりのカミナリ干しが入っていて、こりこりとした歯ごたえが魅力(上には細かく削った氷と花山椒が載っています)。デザートはてん茶と葛もち(sIMG_3425写真右)。出来立てなので市販の葛もちのように葛が丸く固まっておらず、流れる形になっています。あんの小豆は皮をとって丸めるそうで、本当に手間のかかる作業だと思います。どれも素朴な料理ですが、心がほっこり温まる食事で、暑い夏を忘れさせるひと時でした。

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