友人たちとパリのノートルダム寺院からも近いモベール・ミチュアリテの「アリアンス」というレストランで夕食を取りました、シェフはパリに来てから17年目の大宮さんという日本人で、ミシュラン一つ星を獲得したばかりの評判の店でした。6~7テーブルしかないこじんまりしたお店で奥の厨房はガラス張りになっていて調理の様子が見えるようになっていました。コースは2種類で私たちは6品の出るコース(もう一つは8品)を選びましたが、世界三大珍味の一つ、黒トリュフを全部の料理に使ったものと、トリュフ抜きの二つの選択があり、トリュフ入りは40ユーロ高くなる、というものでしたが、せっかくなのでトリュフ入りを注文。まずはロゼのシャンパンで乾杯。お米のチップスにウイキョウのクーリエ、マスの卵が乗ったものと、ブリオッシュとコーヒークリーム、カリフラワーの乗ったもの(写真左)をつまみ、アミューズ・グールはニンジンクリームスープ(写真右)で、繊細な味のスープでした。次の帆立とセロリ、黒トリュフが入った品(写真左下)。また魚はあんこうをローストしたもの(フランスでもあんこうlotteは良く食べられるそうです)に出たばかりのグリーンアスパラガスが付け合わせ(写真右下)。肉は鴨のフォワグラに黒トリュフ、しょうが入りソース(写真)、さらにリ・ド・ヴォー(ris de veau: 子牛の胸腺肉)にアーティチョーク(写真)とじゃがいもの付け合わせ、デザートも濃厚なチョコレートにトリュフが入ったもの(写真)で食べ応えがありました。出てくる料理は伝統的なフランス料理(量が多く、バターをたっぷり使ったもの)とは違い、懐石料理のように量自体は少な目ですが、それが重なるとかなり満腹になります。ワインはジュラの赤ワイン―すっきりした味わいの Côtes du Jura « En barberon » (Pinot noir)―を選び、友人たちと楽しい会話を楽しみました(シェフを囲んでの写真)。7時半に店に入りましたが、気づくと11時になっていました。ソムリエも日本人男性で、パリには日本人のシェフが大勢いてそれぞれ腕を競い合っているそうです。美食の町パリで日本人が頑張っているは本当に素晴らしいことです。