村田京子のホームページ – ルイ・ヴィトン美術館

sIMG_2929フォンダション・ルイ・ヴィトンがブーロニュの森に建築家フランク・ゲーリーに依頼して建てた美術館に行ってきました。残念ながら展覧会は時季外れでやっていなかったのですが、建物自体がすごいので一度は見に行く価値があります。大きな帆船を連想させる巨大な建物(梁が楕円形に撓んでいてそこに青や緑、赤が白に交じるガラスパネルが取り付けられている)に太陽の光が当たると赤、青、緑色の光の影が下のガラス屋根に映って見え、また違った印象を与えます(写真左)。ゲーリーの手法はキュビスムやポップ・アートの影響があるそうですが、色彩はセザンヌなどの印象派の影響が強いそうです。コンサートなど様々なイベントが行われるオーディトリウム(写真右)sIMG_2938は両側全体がガラス張りになっていて、建物の東側の水が階段状に流れ込む水盤へ開けています。客席は可動式で1000人まで収容できるそうで、白い壁は日本の企業製の細いアクリル板を手作業でつないだもので、音響効果を最大限に高める工夫がなされているそうです。外の黄色の三角状の柱は角度が微妙に違う形で配置され、一面が鏡になっていてそこを通る人の姿が鏡に映りこみ、二重、三重sIMG_2942に見える不思議な世界となっていました(写真左下2枚:右は15人くらいが何倍にもなって写っています)。sIMG_2948美術館内のレストラン「ル・フランク」はパリのレストラン「レ・タブレット(Les Tablettes)」のオーナーで、ミシュランガイドで星を獲得しているシェフ、ジャン=ルイ・ノミコスが担当し、フランス料理からインスピレーションを受けたナチュラルな料理sIMG_2952(写真右下)を出していて、私たちはランチを頂きました。ワンプレートに載った見た目も美しい料理で、特にかぼちゃのスープとマッシュポテトに卵を落とし、クリームソースがかかった一品がおいしかったです。レストランの天井を埋め尽くしているのはフランク・ゲーsIMG_2966sIMG_2951リーの魚たち(写真)で、1日の時間帯によって色が変化するそうです。ランチの後は建物の最上階までエレベーターで昇り、テラスからデファンスの超近代的な建物やエッフェル塔などを見ることができました。また、建物を出ると広い公園になっていて、中国風の庭園(写真)や日本の伝統的農家(木曽の大きな農家を模した建物)の展示などもあり、また遊園地や動物園もあって、子どもたちの歓声が響いていました。パリは都会空間の中に公園が散在していて家族が散歩やピクニックを楽しんでいて羨ましい限りです。

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