村田京子のホームページ – オルセー美術館

Claude_Monet_-_Cathédrale_de_Rouen._Harmonie_blancheオルセー美術館に特別展 Au-delà des étoiles. Le paysage mystique de Moneゴッホt à Kandisky (「星々の彼方 モネからカンディスキーまでの神秘的風景」)を見に行ってきました。以前にオルセーに行った時は切符を買うのに長蛇の列で氷雨の中、1時間並んだので今回は予めサイトで予約していきましたが、思ったほどは混んでいませんでした。まずは印象派のモネの有名なルーアン聖堂(左図)。ルーアン聖堂の朝日に照らされた正面からの絵に始まり、時間がたつにつれて刻々と光の具合が変わっていく様子を連作したもので、輪郭がかなりぼやけていて幻想的な風景となっています。さらにゴッホの≪種を蒔く人≫(右図)。斜めに画面を横切る大きな木の幹は日本の浮世絵の影響が大きいと言われていますが、簡潔な輪郭ながら力強いタッチで描かれた男性と揺れるような大地、IMG_2906背景には黄色の大きな太陽と、人間と自然(大地)のコレスポンダンス(照応)が感じられる傑作です。また、海面に星がsStarry_Night_Over_the_Rhoneきらきらと輝くゴッホの≪星夜≫は夜の神秘性を感じさせます。20世紀の画家ハビリックの同じく≪星夜≫(左下図)はゴッホの空に惑星やギャラクシーが弧を描いて回っていて宇宙への神秘な夢想が描かれています。印象派から後期印象派(ゴーギャン、ゴッホ)、ナビ派(モーリス・ドニなど)、sIMG_2897カンディスキー(図)まで、その風景画を通して大地、海、空、木々、山々の神聖な要素があぶりだされた展覧会でした。ついでに印象派のおなじみの絵(マネの≪オランピア≫、ルノワール、ボナール、セザンヌなど)を見てきました。課外活動として子どもたちを引率した先生が絵の前で説明をしている光景に出くわしました、こうした名画を身近に見ることができる子どもたちが羨ましい限りです。

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