村田京子のホームページ – 三井寺とバレエ鑑賞

11月最後の連休に、三井寺に紅葉を見に行った後、びわ湖ホールでバレエを見てきました。11月初旬の暖かさに恵まれ、三井寺も観光客で一杯でした。入ったのが仁王門からではなく、総門からだったので、順路とは逆方向で回りました。水観寺の前を通って長い階段を登り、観音堂へ。そして、通常は非公開の国宝建築物を特別公開しているというので、まずは勧学院へ。ここは室町時代の武家住宅の典型である「主殿造り」の様式を伝える貴重な書院だそうです。広縁に座って池泉式庭園を眺めると、日頃の喧騒から離れて落ち着いた気分になります。もう一つ、特別公開していたのが光浄院客殿で、狩野派の障壁画、特に金地着色で大松に滝図(写真左)が絢爛豪華でした。また、弁慶が比叡山まで引き摺り上げたという「弁慶の引き摺り鐘」や、霊泉の上の左甚五郎作の龍の彫刻など、見どころは沢山ありました。紅葉も美しく(写真右)、赤や黄色の色とりどりの小道を歩くと、秋の終わりを感じました。三井寺の総本堂である金堂(左下写真)は、桃山時代を代表する名建築とのこと。

三井寺で1時間半くらい過ごした後、電車で3駅目の「石場」で降りて、びわ湖ホールへ。びわ湖に面してロケーションに恵まれた劇場ですが、奈良からだと時間がかかり、交通が少し不便なところにあります。今回は、ボリショイ・バレエ団の《ドン・キホーテ》を見に行きました。ドン・キホーテとサンチョ・パンサはいわゆる狂言回しで、若い恋人たち(キトリとバジル)が主人公で、テンポの早い二人の踊りに加え、闘牛士とフラメンコダンサーの踊り、森の妖精の踊り、スペインの踊り、ジプシーの踊り、ボレロやグラン・パなど息つく暇もないほど華麗なダンスが続き、バレエを満喫できました。今回はキトリ(ドゥルシネア)役はクリスティーナ・クレトワ、バジルがセミョーン・チュージン、エスパーダ(闘牛士)がルスラン・スクヴォルツォフ、踊り子がアンジェーリーナ・カルポワでした。クレトワの踊りは本当に身が軽く、チュージンが高々と彼女を抱える場面でもふわっと宙に浮いている感じでした。チュージンは背はそれほど高くありませんが、ジャンプ力があり、エスパーダ役のスクヴォルツォフは格好よかったです。公演が終わると夜の8時で、一日動いたのでさすがに疲れましたが、充実した一日を過ごすことができました。

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