村田京子のホームページ – 『バルザックとこだわりフランス ちょっといい旅』(柏木隆雄編)、恒星出版、2003年

本書はパリをはじめとするフランス全土、さらにスイス、ロシア、ウクライナまで広がるバルザックの作品の舞台、および彼と関わりの深い土地を執筆者自らが現地に取材に赴き、本としてまとめたものである。特にパリの街歩きを楽しめる詳細ルートマップ付きで、文学の旅を満喫することができる。

目次

【担当部分】

●村田京子「パリ左岸西部」(pp.97-120)

ロダン美術館(ロダンのバルザック像)、フォブール・サン=ジェルマン(19世紀当時の由緒ある貴族の屋敷街)、ヴォルテール河岸、コンシエルジュリを取り上げ、これらの地区を舞台とした『あら皮』『知られざる傑作』『ゴリオ爺さん』『ランジェ公爵夫人』『娼婦盛衰記』の一節を紹介し、その解説を行っている。

●村田京子「フランス 南西部」(pp.267-300)

『村の司祭』の舞台となったリモージュの町を紹介し、バルザックの地理的描写の中に秘められた謎の解明を試みている。また、『幻滅』の舞台となったアングレームでは、主人公が辿った道を確認しながら小説を読み解くと同時に、現在は国際漫画フェスティヴァルの開催地として有名なアングレームの町並みを紹介している。最後に『結婚契約』の舞台となったボルドーの町と『人間喜劇』で言及されるワインに触れている。

【本著の紹介記事】
雑誌『サライ』(2003年)

 

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