村田京子のホームページ – バレエ「椿姫」

3月22日に東京文化会館に、パリ・オペラ座バレエ団の「椿姫」公演に行ってきました。「椿姫」ことマルグリット役はオレリー・デュポン、恋人のアルマン役はエルヴェ・モローで、ショパンの曲を使ったものでした。特に第二幕はピアノ演奏のみでショパンの華麗な音色(「華麗なるワルツ」など)に合わせて時には軽やかに、時には哀調を込めてしっとりと踊るシーンが心に残りました。「雨だれ」や「別れの曲」などおなじみの曲が『椿姫』のシーンにぴったりマッチする形で使われていることに感銘を受け、ピアノコンサートとバレエ公演が重なったような幸福感を味わうことができました。また、劇中劇で「マノン・レスコー」の踊りがあり、マノンとマルグリット、アルマンとデ・グリューの運命が重なることがうまく暗示されていたと思います(特に、マルグリットが死ぬ場面と、マノンが砂漠で死ぬ場面が幻想的な形で重ねられて演じられていました)。オレリー・デュポンのマルグリットは素晴らしく、最後はスタンディング・オベーションで、何度もカーテンコールがなされました。

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