村田京子のホームページ – 名古屋ボストン美術館<北斎>展

1月31日に、名古屋に仕事で行った帰り、名古屋駅から東海道線で2駅のところにある金山駅の近く、ボストン美術館に行ってきました。ちょうど葛飾北斎の浮世絵展を開催中で、ボストン美術館にしかなお北斎が出品され、「初来日も多数」ということでした。おなじみの《富嶽36景》から赤富士や、富士山を背景に、大海原に翻弄される小舟の描かれたダイナミックな《神奈川沖浪裏》もありましたが、その他にも花鳥シリーズがあり、その緻密で精巧なデッサンと色彩の美しさが印象に残りました。さらに屋敷を描いた版画では、西洋の遠近法が使われていて(少し不十分ですが)、北斎が西洋絵画に興味を抱いていたことがわかりました。また、北斎の娘、お栄(画号:応為)の作《三曲合奏図》が眼を引き、楽器に集中する女性たちの表情が生き生きと描かれていました。

葛飾応為《三曲合奏図》

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