今年も知り合いの堤さんの書展に行ってきました(ポスター参照)。場所は地下鉄、谷町六丁目駅からすぐの楓ギャラリー。木の扉を越えて少し階段を下りた所にある画廊で、なかなか落ち着いた雰囲気の場所です。今回は「文字かげろう」というタイトルで、「コ」と読む漢字を選んでかいたもの。今回の特徴はすごく太い筆で、一気に勢いよく字を書いていることで、そのエネルギーの大きさに驚いてしまいます。それと、赤のアクリル絵の具を初めて使ったそうで、特に墨と混ぜずに赤そのもので描いた「己」の字(右写真)がすごく印象に残りました。他にも「戸」「固」「呼」「壷」「蠱」(左写真の右の字)など様々な文字が並んでいましたが、判読が難しいものも。その他に、折々に書きためた小品の書も並んでいましたが、これはご本人も何の漢字か忘れてしまったものもあるとか。「書」であると同時に「絵画」として見ても、いろいろ解釈できて面白いものでした。堤さん夫婦の関係者が集まり、ワインにおいしいチーズ、おにぎりなどをつまみながらおしゃべりをして、本当に楽しいひと時でした(中央下の赤い上着を着ているのが堤さん)。