11月最後の連休に、京都岩倉の実相院に紅葉を見に行ってきました。岩倉までは出町柳駅から叡電に乗っていきましたが、さすが紅葉の季節だけあって、電車は行楽客で満員でした。駅から歩いて15分くらいのところに実相院があります。小さな寺院ですが、皇族や上級貴族出身の僧侶が住職となる門跡寺院で、各室には狩野派の襖絵がめぐらされていました。女院(東山天皇中宮)のお住まいでもあっただけに風格のある佇まいで、現存する数少ない女院御所だそうです。室内から中庭を見た時、紅葉した木が床に映る「床もみじ」(写真左:これは絵葉書)が有名。当日は、この絵葉書ほどはまだ紅葉が進んでおらず、黒光りした床にはぼんやりと赤い色が映っているだけでした。ただ、新緑の頃は緑の木々が、冬には雪景色が床に映るようで、なかなか風情があります。今年は暖かい日が続いたので、紅葉はだいぶ遅れているようですが、晩秋の一日を楽しむことができました(写真右:縁側から臨んだ中庭)。