講演会(名古屋市立大学人間文化研究科主催)
「ロマン主義的クルチザンヌからゾラのナナへ―19世紀フランス文学における娼婦像の変遷―」
上記のタイトルで、村田が名古屋市立大学で講演の予定です。ゾラは、19世紀後半の第二帝政期フランスにおける娼婦像を描いた小説『ナナ』を世に送り出し ますが、彼はロマン主義時代に席巻した「恋するクルチザンヌ(高級娼婦)」の脱神話化を目指し、「真の娼婦」を描こうとしました。本講演では、ロマン主義 的クルチザンヌと一線を画すゾラの娼婦像を見極めるために、ロマン主義文学からゾラの『ナナ』に至る娼婦像の変遷を、それぞれの女性像に関わる絵画的表象 と結びつけながら考察していきたいと思います。取り上げる作品は『マノン・レスコー』、『椿姫』、『娼婦盛衰記』、『従妹ベット』、『ナナ』などです。
開催日: | 2014年1月30日(木) |
場所 | 名古屋市立大学滝子キャンパス1号館5階515号室 |
コーディネーター | 山本明代 名古屋市立大学教授 |