村田京子のホームページ – 19世紀フランス文学と絵画との相関性について

フランス・ロマン主義文学を代表するバルザック、テオフィル・ゴーチエ、ジョルジュ・サンド、スタール夫人などの作品における絵画の隠喩的な使われ方に対して、特にポルトレ(人物描写)を中心に、ジェンダーの視点から検証する。また、女性作家の描く画家像と、男性作家の画家像との違い、および芸術論の違いを明らかにする。さらに、研究対象を19世紀後半のフランス文学まで広げ、ゾラ、ユイスマンス、ゴンクール兄弟など自然主義作家の作品における絵画との関連を考察する。この3人の小説家はゴーチエ同様、美術批評も多く書き、美術には造詣が深い。とりわけセザンヌ、マネ、モネなど印象派の画家やギュスターヴ・モローのような象徴主義の画家の絵画が彼らの作品にどのような影響を与えたのか(例えばゾラの『ナナ』の娼婦像とマネの《ナナ》との関連など)を検証すると同時に、ロマン主義作家の作品と対比させ、その相違点を探っていく。

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