パリで定宿にしているホテルがロダン美術館のすぐ近くなので、散歩がてらロダン美術館へ。ここには何度も来ていますが、晩年のロダンが制作に使っていた館(元は貴族の館)で、有名な《考える人》(写真左)の像が観光客をまず出迎えてくれます。また、ロダンのバルザック像も有名ですが、様々なバルザックの頭像や全身像(写真)がありました。ロダンの作品には苦悶する人物像および、接吻する男女像が多く、激しい感情がエネルギッシュに描き出されています。ロダンの女弟子のカミーユ・クローデルの頭像もありました。カミーユとの愛憎劇は有名で、カミーユは才能豊かな芸術家でしたが、最後はロダンとの関係に傷ついて精神錯乱に陥ってしまうという悲劇的な人生を歩みます。女性が芸術家として生きていくことの難しさを痛感します。庭には《地獄の門》(写真)や彫像が建っていて、季節のいい時には絶好の散策コースとなっています。